信じるということ
どんな人でも必ず何かを信じて生きています。
「自分は他人を信じられないし、特定の宗教も信じていません」
という人でも、自分の命を信じて生きていますので
本当に何も信じていないという人はありません。
よく◯◯信心って言葉を耳にしませんか?
信心にも色々あって、大きく分けると4つあります。
1つ目は“人や物を信じる”ということで、例えば、夫婦や親子、友達だったり、
お金のように自分の持っているものを信じることです。
2つ目は“神や仏を信じる”ということで、神様や仏様、菩薩をあてにする
ということです。
3つ目と4つ目はちょっと種類が違います。
3つ目は“自力の信心”と言われるもので、自分の智慧や学問、才能や経験によって
作り上げる信心です。
4つ目は“他力の信心”と言われるもので、阿弥陀仏という仏様から賜る信心です。
阿弥陀仏から信心を賜るとはどういうことかというと、
阿弥陀仏がお約束されているとおりの世界に出させていただくということです。
このお約束は、「阿弥陀仏の本願」と言われ、親鸞聖人が生涯かけて
教えていかれたことは、この本願一つでした。
分かりやすく現代の言葉で言うと
「どんな人も 必ず助ける 絶対の幸福に」ということで
すべての人を絶対に変わらない幸せの身にしてみせる、というお約束です。
親鸞聖人は29歳の時に、変わらない幸せの身になられて
その喜びと本願がどのようなものかを正信偈に記されました。
正信偈の最後の方に「道俗時衆共同心」とありますが、
道は僧侶、俗は在家の人、時衆はその時集まった人ということで
これは、聖人が「すべての人よ、共にこの親鸞と同じ心になってください」
と言われているお言葉です。
阿弥陀仏から他力の信心を頂いて、一日も早く本当の幸せに
なっていただきたいと願っておられるのです。
ぜひとも出させていただきたいですね。