親鸞さまの胸キュン指南

親鸞聖人が明らかにされた驚きの真実がここにあります。

死後は幸せな世界?

 

よく、温泉に行ってのんびりお湯に浸かっている時、

聞こえてくる〝極楽、極楽〟と言う言葉。

極楽は天国みたいなイメージで、この世のような嫌な出来事は一つもなく

毎日幸せいっぱいに過ごすことができる場所のように思っているからでしょうか。

 

極楽は仏様の世界なので、私たち人間とは無縁で、

生きている時に善いことをたくさんすれば、死んだ後、極楽に行けて、

悪いことをたくさんしていると地獄に堕ちる、というのは

誰に教えられたわけでもないけれど、何となく子どもの頃からそう信じて

いるんですよね。

 

そう考えると、死後の世界を善くするか悪くするかを決めるために、

現在があるみたいに思えてきます。

あくまでも幸せがやってくるのは死んだ後という感じもします。

でも実際は、人間として生まれてきたのにはちゃんと理由があって、

生きている目的と同じ、幸せになるためなんですよね。

 

親鸞聖人は、生きている今、変わらない幸せになれることを

平生業成(へいぜいごうじょう)』と教えられています。

平生とは生きている今、業とは人生の大事業ということで、

生きる目的のことです。

成は完成するということです。

 

朝晩のお勤めで拝読する、正信偈の冒頭にも

 帰命無量寿如来無量寿如来に帰命し)
 南無不可思議光(不可思議光に南無したてまつる)

と記されていますが、これは、親鸞聖人が変わらない幸せになられた

歓喜のお言葉です。

このお言葉の意味は、

親鸞無量寿如来に救われたぞ、不可思議光に親鸞助けられたぞ〟

ということです。

この、無量寿如来や不可思議光というのは、どちらも阿弥陀仏という仏様の別名です。

親鸞聖人の教えのとおりに進んでいくと、必ず生きている今、

変わらない幸せになれるのです。

 

 

浄土真宗で言われる本当のご恩返しとは?

浄土真宗の本当のご恩返しとは何でしょうか。

恩返しと聞くと、お寺にたくさんのお布施ものを持って行くとか、

先祖供養のためのお墓参りや、盛大なお葬式をする事と思っている人が

多いようです。

しかし、親鸞聖人は全く違う事をおっしゃっています。

 

聖人は29歳の時に、阿弥陀仏のお力によって、どんな事があっても変わらない

幸せの身になられ、お亡くなりになるまでの約60年、報恩のため浄土真宗の布教に

命を懸けられた方です。

ただひたすらに邁進されたかのようですが、実は親鸞聖人も、この深いご恩に

報いるためにはどうすればよいのかと、苦悩された時期がありました。

 

59歳の時、高熱で3日間も寝込まれ、4日目にハッと気がつかれました。

それが次の善導大師のお言葉でした。

 自信教人信(自ら信じ人に教えて信ぜしめる事は)
 難中転更難(難きが中にうたた更に難し)
 大悲伝普化(大悲を伝えて普く化す)
 真成報仏恩(真に仏恩を報ずるに成る)

自信とは、信心獲得するという事で、信心獲得とは変わらない幸せになる事です。

教人信とは、教えを人に伝えて信心獲得まで導く事です。

難中転更難とは、自分が信心獲得する事は難しいが、人をそこまで導く事は

もっと難しいという事です。

次の大悲とは大慈悲のことで、慈悲の慈は苦しみを抜くという事、慈悲の悲は

楽しみを与えるという事です。つまり、阿弥陀如来の御心です。

仏心を広く伝えて一人でも多くの人が信心獲得するという事です。

最後の真成報仏恩とは、真のご恩返しであるという事です。

 

このお言葉から分かるように、自らが信心獲得させていただくとともに、

浄土真宗の教えを一人でも多くの人にお伝えする事が本当のご恩返しなのです。